つどい場 ゆいまーる たみきのつぶやき

共生社会に何ができるか日々模索行動中

父の日に父は旅立っていった

2年前の、父の日に、父は天国へ旅立った。

 

その日の午後、緩和ケア病棟の看護師さんが

一輪の黄色いカーネーションを花瓶に持って来てくださり

 

病室で過ごすものとしては、その気持ちがとても

ありがたかった。

 

その10日後に母も見送り

 

それからしばらく、無気力感におそわれた。

私は、何をしてきたんだろう。

福祉職、介護の職に携わり

自分なりに一生懸命やってきたつもりだった。

両親には、何もしてあげられなかった。

 

「あの選択でよかったのだろうか?」

2人の、終末期の治療方針についても

他に、もっといい方法があったのでは?

未だに答えは出ないまま。

心の底で後悔だけが残っている。

 

人と関わる仕事はもうできないと、したくないと思ったのに

もう一度、人と関わる仕事がしたいと思う自分がいる。

 

父の初盆の頃

緩和ケアで担当だった看護師さんからハガキが届いた。

 そこには、自分があれでよかったのか、力になれたのか?

考えています。といったような内容でした。

 

真摯に看護という仕事に取り組んでおられた

最期まで私たち家族に寄り添ってくれていたお顔を思い出す。

 

たぶん、看護も介護も

向き合えば向き合うほど

 

何が正解で、何が間違いなのかよりも

人が人として

どう向き合っているのかが

大事なのかもしれない。

 

「それでよかったよ」と自分にも

混乱した状況の中で、一番最善の選択ができたんだと

「よーくがんばったね」と言ってあげられるようになりたい。